こんにちは、おぐしです。
さて今回は、パンダと十二支が武闘派なイメージで描かれている「パンダスピン」について、ルールを詳しく解説します。
ところでパンダと言えば、最近の漫画では愛くるしいイメージとは真逆のキャラ付けがされた、強面のパンダを見かけます。
BEASTARSのゴウヒンとか、呪術廻戦のパンダとか。
そして、パンダスピンに描かれているパンダも、彼らに負けないぐらいイカつい!ゴリラモードのパンダといい勝負かも?

そんな、武闘派パンダが描かれているパンダスピンは、なんと、勝負に負けるとカードが強化される大富豪なのです!
詳しい遊び方や周りの声を集めましたので、ぜひ参考にしてください。
ボードゲームの概要
データベース
タイトル | パンダスピン |
発売年 | 2025年 |
対象年齢 | 14才~ |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 25~40分 |
ゲームの種類 | セットコレクション/ハンドマネジメント |
箱のサイズ | 18.0 x 13.0 x 4.1cm |
パッケージ・内容物





元素カード/動物カード

どんなボードゲーム?
「パンダスピン」は、干支(十二支)と五行(木・火・土・金・水)をモチーフにしたユニークな”大富豪系”カードゲームです。
「スピン」や「元素カード」などの独自要素によって、戦略性と駆け引きが交錯します!
特に、このゲームの醍醐味ともいえるのが「スピン」でしょう。
場に出してパスした白面のカードが180°回転して青側になり、強力な効果を得て手札に戻ります。

これにより、「負ける・パスする=弱い」ではなく、そこから逆転の一手とする戦略性が生まれるわけです。
もしあなたが、頭脳戦を楽しみたいなら、パンダスピンはおススメしたいひとつですね。
「转运熊猫」とは
タイトル「パンダスピン」の横に「转运熊猫」と表記されていますね。

これって、どういう意味なのでしょう?

パンダスピンの中国表記なのだろうとは想像付くけれど
转运は”運気が開ける”を意味し、読み方は「ヂュアンユン」。
熊猫は”パンダ”を意味し、読みは「ションマオ」。
「ヂュアンユン ションマオ」で、つまりパンダスピンと訳されるわけですね。
推察するに、「スピン(转运)」には、戦況を好転させるという意味が込められている気しますが、あなたはどう思いますか?
ルール説明
ゲームの目的
このゲームでのあなたの目的は、ラウンドを繰り返してポイントを誰よりも多く獲得することです。
大富豪とは違い、誰よりも早くアガれば勝ちなのではなく、誰よりも多く竹タイルを獲得したプレイヤーの勝ちです。
ゲームの流れ
カードの見方と用語
パンダスピンには、動物カードと元素カードの2種類があります。

また、ゲーム内では独自の用語がいくつかあるので、予習しておきましょう。
用語 | 意味 |
---|---|
スート | マークの種類を意味します。 パンダスピンでは、金,木,水,火,土の5スートがあります。 |
プレイ | 手札から場にカードを出す行為をプレイと呼びます。 |
ビット | 場に出された役(または元素カード)のことです。 |
トリック | プレイヤーの手番で行う一連の作業です。 (トリック = 元素カード捨て➡プレイ➡シンボルの処理) あるいは、手札を出していく勝負を指します。 パンダスピンの説明書では、トリックの定義が若干曖昧かも? |
ラウンド | 場にカードを出していき、一番強いカードまでが出されて、 ひと勝負終わるまでの、ひとまとまりを指します。 |
ショーアウト | 手札0枚でラウンドを終了すること、つまりアガリの状態です。 |
シングル![]() | 役のひとつで、手札から1枚のカードを出すことです。 |
セット![]() | 役のひとつで、手札から2枚以上の同じ数字を出すことです。 大富豪では2枚出しとか3枚出しとか言いますね。 |
ラン![]() | 役のひとつで、2枚以上のカードを連番にして出すことです。 大富豪でいう階段です。 制約があり、ランは5枚まで。また、二を組み込むことはNGです。 |
フォーメーション![]() | 役のひとつで、セットとランの組み合わせです。 例えば、3,3,4,4や、5,5,5,6,6,6などです。 |
ボム![]() | 役のひとつで、他の役よりも強い役です。 4つ以上の同じ数字を出すことで、ボムとなります。 ただし、水シンボルと組み合わせてもボムにはならず、 この場合はセットとして扱われます。 |
スピン | 白側の手札を青側の手札に反転させることです。 |
シンボル | カードに追加で付与されている効果で、 火と水、竹、それからパンダがあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() 火のあるカードを場に出すと、 手札の(元素or動物)カードを1枚捨てることが出来ます。 水は、任意の数字として扱い、 カードの役(セット,ラン,フォーメーション)に組み込めます。 竹は、竹タイル ![]() パンダは、前プレイヤーから竹タイル ![]() カードを1枚スピンします。 |
準備
・竹タイル1点配布
全プレイヤーに、竹タイルを1点ずつ配ります。
他の竹タイルは、全員の手が届く場所に置いておきます。

・パンダシンボルの効果決定
パンダの気分タイルを、ランダム、あるいは好みでどちらかを上にします。
気分タイルにより、パンダシンボルの効果が「腹ペコパンダ」か「転がるパンダ」のどちらかに決定します。
・腹ぺこパンダ:パンダシンボルのあるカードを出した時、手前のプレイヤーから竹タイルを1点奪います。もし0点の場合は奪えません。
・転がるパンダ:パンダシンボルのあるカードを出した時、手札のカード1枚を青側に反転します。

・スタートプレイヤーと使用するカードの決定
5枚の元素カードを裏にしてシャッフルし、各プレイヤー1枚を選んでください。
右下に番号があるので、その数字の最も大きいカードを取った人が、スタートプレイヤーになります。


元素カードはいったん回収しましょう
選ばれた元素カードと、選ばれた元素カードに対応する動物カードを1つにまとめ、シャッフルします。
ゲームに慣れてきたら、使用したい元素カードをプレイヤー自身で決めても構いません。
スタートプレイヤーは、じゃんけんなどで決めるといいでしょう。
・カードの配布と山札の用意
カードをシャッフルしたら、1人12枚ずつ配ります。
配られたカードは、各プレイヤー白側が上になるようにして持ってください。

配られていないカードは、山札として全員の手が届く場所へ裏にして置いておきます。
これで準備完了です。
本番の流れ
大まかな流れは、前のプレイヤーが出したカードより大きな数字のカードを出します。
また、スタートプレイヤーが役(セット, ラン, フォーメーション, ボム)を出したら、その役の形でより大きな数字を出します。
これだけだとほぼ大富豪ですが、パンダスピンでは、ゲーム性をグッと引き上げるための様々なルールが追加されます。
- STEP1スタートプレイヤーのプレイ(初手のみ)
プレイのはじめに、手札に元素カードがある場合、効果を使わずに捨てるか決められます。
持っている元素カードを使わないと思ったら、捨て札にしましょう。
・手札を出す
スタートプレイヤーは、自分の手札から、任意の役を場に出します。
カードを場に出すときは、自分の前に出します。
他のプレイヤーが出したカードと、混ざらないようにしてください。
役は、シングル、セット、ラン、フォーメーション、ボムのいずれかです。
カードには強さがあり、最弱が3、最強が漢数字の二です。大富豪の数字の強さと同じですね。
用語 意味 シングル 手札から1枚のカードを出すことです。 セット 手札から、2枚以上の同じ数字を出すことです。 ラン 2枚以上のカードを、連番にして出すことです。
ランは5枚まで。また、二を組み込むことはNGです。フォーメーション セットとランの組み合わせです。 ボム 4つ以上の、同じ数字を出すことです。
カードにあるシンボルはすべて無効です。
水と組み合わせた役は可能ですが、
その場合はボムではなくセットとして扱います。元素カード 記載されている条件が整っている場合にのみ、元素カードが出せます。
元素カードが出た場合、そのラウンドは即座に終了します。
※初手では実質、火行のカードしか使えません。
(STEP3へ)シンボルがある動物カードの場合、手札を出したときにそのシンボルの効果を使用できます。(ボム以外)
火…手札の(元素or動物)カードを1枚捨てることが出来ます。
水…任意の数字として扱い、カードの役に組み込むことが出来ます。
竹…竹タイルを1点獲得します。
パンダ…パンダの気分タイルにより効果が変わります。
✔腹ぺこパンダ:直前(右隣)のプレイヤーから竹タイルを1点奪います。0点の場合は奪えません。
✔転がるパンダ:手札のカード1枚をスピンします。※シンボルの効果は、使いたくなければ使わなくても構いません。
(次のSTEPへ)
- STEP22番手以降のプレイ(または2周目以降のプレイ)
時計回りに、手番を行っていきます。
手番が回ってきたら、手札に元素カードがある場合、効果を使わずに捨てるか決められます。
持っている元素カードを使わないと思ったら、捨て札にしましょう。
その後、手札を出すか、パスするかを決めます。
選択①手札を出す
前プレイヤーより強い役であれば、手札を出すことが出来ます。
カードの強さは、最弱が3、最強が漢数字の二です。
用語 意味 前の役が
シングル前のカードより強い1枚の数字、
またはボムを出せます。前の役が
セット前のセットと同じ個数でより強い数字、
またはボムを出せます。
例えば、5,5 の2セットの次に出せるのは、6,6 などです。前の役が
ラン前のランと同じ個数でより強い数字、
またはボムを出せます。
なお、ランランは5枚まで。二を含んだランは出せません。
例えば、4,5,6 の次に出せるのは、5,6,7 などです。前の役が
フォーメーション前のフォーメーションと同じ個数で、より強い数字、
またはボムを出せます。
例えば、5,5,6,6 の次に出せるのは、6,6,7,7 などです。前の役が
ボム前のボムと同じ個数で、より強い数字のボムが出せます。
また、前のボムより多い個数なら、強いとみなされ手出し可能です。
例えば、5,5,5,5 の次に出せるのは、6,6,6,6 などです。
また、個数の多い4,4,4,4,4 もOK。
カードにあるシンボルはすべて無効です。
水と組み合わせた役は可能ですが、
その場合はボムではなくセットとして扱います。前の役に
関係なく記載されている条件が整っている場合にのみ、
元素カードが出せます。
元素カードが出たら、そのラウンドは即座に終了です。
(次のSTEPへ)基本的にカードの役は、同じ役のより強い数字でしか勝つことが出来ません。
ただし、ボムと元素カードについては、他の役より強い位置づけとなります。
強弱の関係図はこのようになります。
(STEP1に記載した内容と同じです。)
シンボルがある動物カードの場合、手札を出したときにそのシンボルの効果を使用できます。(ボム以外)
火…手札の(元素or動物)カードを1枚捨てることが出来ます。
水…任意の数字として扱い、カードの役に組み込むことが出来ます。
竹…竹タイルを1点獲得します。
パンダ…パンダの気分タイルにより効果が変わります。
✔腹ぺこパンダ:直前(右隣)のプレイヤーから竹を1点奪います。0点の場合は奪えません。
✔転がるパンダ:手札のカード1枚をスピンします。※シンボルの効果は、使いたくなければ使わなくても構いません。
選択②パス
前の手札より強い役が出せない場合、パスして手番をスキップします。
出せる役がある場合でも、意図的にパスして構いません。
一度パスしたら、このラウンドが終了するまで手番はスキップされます。(ハードパス)
(次のSTEPへ)
- STEP3ラウンド終了
・プレイに勝ったプレイヤーと負けたプレイヤーのアクション
勝利したプレイヤー使用した手札は、すべて捨て札になります。
勝負に負けたプレイヤー出した動物カードがすべて白側の場合、カードを青側に反転して、手札に戻してください。
ただし、以下の場合は手札に戻るのではなく、捨て札になります。
- 出した手札に青側のカードが含まれている。
- ボムの役を出した。
おぐし全部が白側のカードだとスピンできる!
・手札が0枚になったプレイヤーがいる場合
手札が0枚になったプレイヤーは、ショーアウト(アガリ)です。
このとき、今のラウンドでの勝ち負けは関係ありません。
手札が残っているプレイヤーの手札の枚数を数え、最も多い枚数だけ竹タイル
のポイントを獲得出来ます。
ただし、得られる最大のポイントは7点で、それ以上手札が残っていても獲得できません。
※複数が同時にショーアウトした場合、全員同じ点数を獲得します。
・最後に出したプレイヤー以外全員パスした場合
このラウンドは終了です。継続/終了判定のSTEPへ進んでください。
(次のSTEPへ)
- STEP4継続/終了判定
・竹ポイント
が15点以上に達したプレイヤーがいる場合
・手札が余っているプレイヤーが1人以下の場合上記いずれかの条件を満たすとき、ゲーム終了です。
全プレイヤーの竹ポイント
を確認し、最も多いプレイヤーの勝利!
・2人以上手札が余っているプレイヤーいる場合
次のラウンドを開始します。
次ラウンドのスタートプレイヤーは、竹ポイント
の最も少ないプレイヤーです。
同点が複数いる場合は、ラウンドの最後に手札を出したプレイヤーがスタートプレイヤーです。
(STEP1へ戻る)
ボムと元素カード
パンダスピンでのボムと元素カードは、どちらも強力な手札ですが、どんな特徴があるのか比べてみましょう。
ボム
手札に、同じ数字が4つ以上手札にあれば、ボムとして出せます。
ただし、シンボルの効果が使えません。
水の効果のみ使うことは可能ですが、その場合はボムではなくセットになります。

ボムを出したプレイヤーは、勝っても負けても出したカードすべてが(ボムの前に出したカードがあればそれも含めて)捨て札になります。
ミソなのは、次点のプレイヤーがより強いボムの手札を持っていれば出せる点ですね。
元素カード
1枚だけで強力なカードとして出せるので、切り札になる可能性大です。
しかし、元素カードそれぞれに出せる条件があります。
例えば金元カードの場合、「少なくとも1人が白側と青側をプレイしている場合」が条件です。
また、すべての元素カードに共通するのが、山札から2枚カードを取らなければなりません。

出す条件に制限があり、出した後も2枚カードを取るデメリットがあるので、使いどころを見極める必要があるでしょう。
なお、元素カードを使うタイミングがなければ、プレイ前に捨て札にすることができます。
ボム | 元素カード |
---|---|
4つ以上の同じ数字の役。 | 元素カードそれぞれに出せる条件が設けられている。 |
シンボルの効果を使用できない。水は使えるが、役がセットになる。 | ボムの役以外すべてに勝てる。 |
次点はより強いボムを出せる。 | 使用後は山札から2枚を手札に追加する。 |
そのプレイで出したカードはすべて捨て札になる。 | 必要なければ、プレイ前に使わず捨て札にすることが可能。 |
レビュー
みんなの感想
みんなが遊んでいる様子を、ちょっとだけXのポストからのぞいてみましょう!
ルールはやや多めながらも、カードを出して勝てないとクルッと回転して強化され、再び手札に戻る仕組みがユニークでワクワクするという声も。
BGAで遊んでから購入する人がいるように、リプレイ性の高い良作と感じる好評ぶりのようですね。
おわりに
余談ですが、動物カードと十二支&パンダの並びが気になり、どんな順番なのか考えてみました。
最初の3は子(ねずみ)ですが、4は丑(牛)ではなく巳(へび)なのです。
よくよく見ると、なるほど、動物の身体能力順に番号が割り振られているみたいですね!
3子,4巳,5酉,6卯,7申,8戌,9亥,10未,J熊猫,Q寅,K午,A丑,2辰
それでは、クルッと楽しいボドゲライフを!