こんにちは、おぐしです。
さて今回は、協力型ボードゲームの名作 「パンデミック」 をご紹介します。
「パンデミック」は、ゲームデザイナー マット・リーコック 氏が初めて世に送り出した名作ボードゲームです。
プレイヤーは医療チームの一員となり、感染拡大を阻止しながら 治療薬を開発するミッション に挑みます。
もし、あなたが「協力プレイ型のゲーム」を探しているなら、ぜひ手に取ってほしい一作!
この記事では、パンデミックのレビュー・遊び方・ルール について詳しく解説します。
ボードゲームの概要
データベース
タイトル | PANDEMIC 新たなる試練 |
発売年 | 2008年 |
対象年齢 | 8~ |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45分 |
ゲームの種類 | 協力プレイ |
箱のサイズ | 22.2 x 30.3 x 4.3cm |
受賞歴 | 2009年日本ボードゲーム大賞 投票部門 2位 |
パッケージ・内容物







どんなボードゲーム?
ボードゲーム界の殿堂入り!
「パンデミック」は、世界的なボードゲーム情報サイト 「Board Game Geek」 で高評価を獲得し、2025年には殿堂入りを果たしました。
殿堂入りしたとは、つまり「歴史的にも重要で、ボードゲーム文化に大きな影響を与えた傑作」として認められたということ。
パンデミックがどれほど面白いと評価されているかが、容易に想像できるのではないでしょうか?
さて、パンデミックのゲームシステムは、プレイヤー全員で力を合わせる協力型のゲームです。
4種類の病原体が世界で感染爆発するその前に、対策チームの一員となって治療薬を発見し、アウトブレイクを防ぐことがミッション。
4つの病原体すべての治療薬を発見したら、ミッションクリアでプレイヤーの勝ちです!
8回のアウトブレイクとなるか、キューブやカードのストックがなくなってゲーム続行できなくなったとき、プレイヤーが負けとなります。
マット・リーコック氏について
「パンデミック」を開発したのは、協力型ゲームの名手 マット・リーコック氏。
彼は協力型ゲームの開発で知られており、代表作には「禁断の島」や「禁断の砂漠」、「eミッション」などがあります。
これらのゲームは、奥深い戦略性と没入感が魅力的で、ボードゲームファンから非常に高く評価されているものばかり。
革新的なコンセプトのゲームを次々と生み出し、今もなお業界の第一線で活躍している著名なデザイナーのひとりですね。

レビュー
おぐしの感想
2人で遊んだ時の感想です。
最初は、説明書を片手にプレイするわけですが、さすがにルールもままならない状態ではクリアできませんでした。
2回目、3回目とプレイするも、なかなか世界を救うことが出来ず。
でも、何度かプレイするうちに、なんとなくコツを掴み始めていくんですよね。
どのカードを集めて、どのカードを消費すればいいのか、とか、誰がどう移動すればいいのか、とか、少しずつ分かってくるわけです。
そして、ようやく病原体を撲滅したときの達成感がたまらない!
いやぁ、評価が高いことにも納得の面白さでした。
別の日に、4人でプレイしてみたのですが、2人のときよりも難易度が高かったように思います。
割り当てられた役割のもつ能力を上手く活かして、みんなで話し合わないとクリアできないでしょう。
そしてクリアしたときには、やっぱり達成感バリバリでしたね♪

2人でも4人でも面白い!
みんなの感想
みんなが遊んでいる様子を、ちょっとだけXのポストからのぞいてみましょう!
ルール説明
ゲームの目的
プレイヤー全員で協力し、世界的な感染症の拡大を防ぎます。
プレイヤーは医療研究チームの一員となり、全員で協力して、病原体の治療薬を開発しながら感染の広がりを抑えます。
4種類の病原体の治療薬をすべて開発できれば、プレイヤー全員の勝利となります。
ゲームの流れ
カードの種類
最初に、カードの種類については予め覚えておくと、ルールを把握しやすいでしょう。
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感染カード | プレイヤーカード (都市) | プレイヤーカード (エピデミック) | プレイヤーカード (イベント) | 役割カード | 参照カード |

プレイヤーカードと役割カードが、最初は混同しちゃうかも
準備
ゲームボードを開き、コマやカードを配置していきます。
①調査基地1個をアトランタに配置

②アウトブレイクマーカーをアウトブレイク「0」の位置へ

③治療薬マーカーを、無地の面を上にして治療薬の枠に配置
このとき、病原体の色と治療薬マーカーの色が一緒になるように並べてください。

④感染率マーカーを、感染率表の一番左に配置

⑤初期の感染処理をおこなう
- 感染カードをシャッフルし、感染カード山札の枠内に置きます。

- 感染カードを3枚めくり、その都市に病原体コマを3個配置します。

- さらに感染カードを3枚めくり、その都市に病原体コマを2個配置します。

- さらに感染カードを3枚めくり、その都市に病原体コマを1個配置します。

- めくった感染カードは捨て札置き場へ。

⑥役割カードの配布と役割コマを設置
- 役割カードをシャッフルし、各プレイヤーに配ります。
慣れないうちは、強そうなカードを選んでプレイしてもいいでしょう。 - 選んだ役割のコマをアトランタに置きます。

「衛生兵」と「科学者」が直感的にも分かりやすい能力なので、おススメですね!
⑦プレイヤーカードの用意
- エピデミックカードを除いてプレイヤーカードをシャッフルします
(都市カードとイベントカードをシャッフル) - 人数に合わせてプレイヤーカードを配布します。
2人プレイ:プレイヤーカード4枚
3人プレイ:プレイヤーカード3枚
4人プレイ:プレイヤーカード2枚

- 難易度を設定し、エピデミックカードの枚数を決めます。
入門レベル:エピデミックカード4枚
標準レベル:エピデミックカード5枚
英雄レベル:エピデミックカード6枚 - プレイヤーカードカードの山を、エピデミックカードの枚数と同じだけ等分します。
例えば入門レベルであれば、プレイヤーカードカードの山を4等分するという具合ですね。 - それぞれの山にエピデミックカードを1枚追加してシャッフルします。
- シャッフル後、等分した山を重ねます。
※山を重ねた後、またシャッフルしないように注意!

エピデミックカードを引いてしまったら、プレイヤーをピンチに陥れます!
ちなみに、入門レベルでも簡単に勝たせてくれないので、難易度設定は無理せずに。
以上でプレイの準備完了です!
勝利条件と敗北条件
「治療薬を4つ発見」しさえすれば、プレイヤー側の勝利!
病原体コマが残っていても構いません。
プレイヤーの敗北条件は、以下3つのいずれかです。
本番の流れ
- STEP1スタートプレイヤーの決定
配られたプレイヤーカードで、一番人口の多いカードを持っている人からプレイ開始し、時計回りに順番が回ります。
以下の図では、カラチを持っている科学者がスタートプレイヤーですね。
おぐし手札のプレイヤーカードはお互い公開してプレイしても構いません
(次のSTEPへ)
- STEP2自分のターンでの手順
- STEP2-1★アクションを4つ実行する
アクションは8種類あります。
これらの中から、4つ実行してください。同じアクションを繰り返しても構いません。
【移動】現在地から(白線が引かれている)隣の都市へ移動します。
【移動】行きたい場所の都市カードを捨て札にし、どこからでもその都市へ直行できます。
【移動】現在地と同じ名前の都市カードを捨て札にし、好きな都市へ直行できます。
【移動】現在地に調査基地がある場合、調査基地のある他の都市へ移動できます。
【調査基地の設置】現在地と同じ名前の都市カードを捨て札にし、調査基地を設置できます。
調査基地を6カ所に設置済みの場合は、他の調査基地を移動して現在地へ建てることも可能です。【知識の共有】プレイヤー2人が同じ都市にいる、かつ、どちらかが現在地の都市カードを持っている場合、その都市カードを受け渡しできます。
プレイヤーカードが7枚を超えた場合7枚になるまでプレイヤーカードを捨てるか、イベントカードを使用します。
このタイミングに限り、自分のターンでなくともイベントカードの使用OKです。
【治療薬の発見】調査基地のある都市にいる場合、開発したい治療薬と同じ色の都市カード5枚を捨て札にし、治療薬を発見します。
治療薬を発見したら、治療薬マーカーを上に移動します。
【感染者の治療】現在地の病原体コマを取り除きます。
まだ治療薬を発見していない場合取り除ける病原体コマは1個です。
治療薬がすでに発見されている場合同じ色の病原体コマをすべて取り除けます。
治療薬発見済みで病原体コマがなくなった場合(根絶)治療薬マーカーを”Ø”に裏返します。
おぐしアクションは参照カードにまとめられています
(次のSTEPへ)
- STEP2-2★プレイヤーカードの山札から2枚を手札に加えるプレイヤーカードが7枚を超えた場合
7枚になるまでプレイヤーを捨てるか、イベントカードを使用します。
エピデミックカードを引いた場合大変です!1つの都市で病原体が急増します!
即座に以下の処理を行わなければなりません。
- 感染率マーカーを1つ移動します。
- 感染カードの一番下から1枚めくります。
感染カードの都市に、病原体コマ3個を置きます。
都市の感染コマが3個を超えた場合アウトブレイクの処理を行います。
都市と同じ色の治療薬マーカーが”Ø”(根絶)の場合病原体コマを置く必要はありません。
病原体を置いたら、感染カードを捨て山に置きます。
- 捨て山の感染カードをシャッフルし、感染カード山札の上に加えます。
2枚ともエピデミックカードだった場合かなりレアケースですが、2回エピデミックカードの処理を行います。
- 感染率マーカーを1つずらします。
- 感染カードの一番下から1枚めくります。
- 捨て山の感染カードをシャッフルし、感染カード山札の上に加えます。
2回目は、捨て山にはめくった感染カード1枚しかないため、超リスキーになる可能性大です!
(次のSTEPへ)
- STEP2-3★感染カードを指定枚数めくり処理する
感染率マーカーが置かれている数字の分だけ感染カードをめくり、感染処理をおこないます。
なお、感染カードは1枚ずつめくって処理してください。
- 感染カードを山札の上から1枚めくります。
- 感染カードの都市に、同じ色の病原体コマ1個を置きます。
都市の感染コマが3個を超えた場合、アウトブレイクの処理を行います。 - 感染カードを捨て山に置きます。
おぐしなにもなければ、ここで次プレイヤーのターンです!
左隣のプレイヤーのターンに移ります。
(STEP2へ戻る)
- OUTBREAKアウトブレイク
都市の病原体コマが3個を超えた場合、アウトブレイクとなります。
なお、同じ色の病原体コマが3個を超えた場合が条件です。
例えば、黄色が2個、赤が2個の場合はアウトブレイクではありません。
- (エピデミックの場合)都市に病原体コマが3個になるまで置きます。
- アウトブレイクマーカーを1スペース進めます。
- 隣の都市へ1個ずつ病原体コマを置きます。
- 隣の都市でアウトブレイクが発生したら、再度アウトブレイクの処理を行います。
アウトブレイクマーカーも更に1スペース進めます。
なお、1度病原体コマを配置した都市に再度置く必要はありません。
- EVENTCARDイベントカードの使用
イベントカードは、アクションとは別に使えます。(4アクションに含みません)
また、自分のターンであれば、いつでも使用できます。
ただし、一部のタイミングでは使用不可なので注意!
- 感染カードをめくった後から処理するまでの間は使用できません。
感染処理後と次の感染処理との間は使用可能です。 - エピデミックカードをめくった後から処理するまでの間は使用できません。
感染処理と2回目のエピデミック処理との間は使用可能です。 - アウトブレイク発覚後から処理するまでの間は使用できません。
- 【知識の共有】でプレイヤーカードが7枚を超えた場合のみ、自分のターンでなくともイベントカードが使用可能です。
プレイヤーカードは、効果を使用したら捨て場へ移動します。
- 感染カードをめくった後から処理するまでの間は使用できません。
まとめ|パンデミックは買うべき?
パンデミックは、ぜひとも購入して遊んでみて欲しい、協力型の名作です。
プレイを重ねるたびに、戦略的な思考が磨かれ、達成感を味わえるので長く楽しめますよ!
ただし記事作成時点では、購入しようとすると日本語版の価格が高騰しているようです…。

メーカー小売価格は5,500円です
英語版や中古品なら比較的安価で入手できるので、再販を待つか、海外版を検討するのもアリですね。
それでは、バリバリなボドゲライフを!